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  • 執筆者の写真朝野裕一

楽な運動とキツイ運動

運動嫌いって結構多いかもしれません。


なぜかといえば、

運動はツライもの、キツイものという固定観念がどうしてもぬぐい切れ

ないからだと思います。


しかも、

運動が好きという人でもキツイ運動でないと効き目がない、という先入

観がありそうです。


もちろん楽な状態ばかりでは、言い換えると適度なストレスがないと

何事も鍛えられないというのは、身体の組織(靭帯や筋肉など)でも

当てはまる真実です。


ですから、

私たちはちょっときつめの運動などを選択して、その効果を最大限に

はかりつつ、モチベーションを途切らせずに継続できると、考えます


ところが、

楽な運動じゃぁダメなのか?と言われればそうでもなさそうなのです。

運動を定性的に楽・ちょっとキツイ(中間)・とてもキツイに便宜上

分けてみましょう。


多くの運動実践者は、この3段階の運動をバランスよく行なっていると

考えられます。

とてもキツイ運動はそんなに長い時間やることができません。

高強度トレーニングと言われ、短い時間集中的に行うトレーニングです


これから運動をしようあるいは習慣的に運動をしている人は、なんとか

時間をそれにあてがい、中間的な強度のトレーニングをたくさんやる

のではないでしょうか?


楽な運動は、ウォーミングアップとクールダウンにあてがう。

そんな考え方が普通かもしれません

はっきり言って、

ほとんど運動をしてこなかった人はどれをやってもそれなりに効果が

出ると考えられます。


トレーニングを習慣的にみっちり行なっている人はどうでしょうか?

ここに、

中間の運動はできるだけ少なく(1割前後)、残りの7割ぐらいは低強

度、2割前後を高強度で行うという考え方がります。

Polarizedトレーニングという考え方です。


もちろん、

低強度いっても一般の人にすればキツイなと思うかもしれませんが。

短い時間で高強度の運動を行い、残りのほとんどは強度の低い運動に

費やすことで、身体の持久力がアップするのではないかという説です。


これをそのまま運動習慣のない人に当てはめるのは、やや飛躍がある

かもしれませんが、何かヒントになるような気もします。


というのも、

運動の必要性は十分わかってはいるけれど、どうしてもキツイのは嫌だ

な、時間もあまりないし、という人がとても多い気がするからです。


先ほどのPolarizedトレーニングをちゃっかり良いように解釈して、

短い時間はキツイことをする、いや、なんなら楽な運動だけでも日々

行う、という考え方は運動を継続するきっかけになるのではないだろう

か?そういう発想です。


とはいえ時間がないというならば、いっそ日々の生活の中で運動機会を

逃さずその時々でやっていれば、1日の運動量として積算すれば結構な

ものになるのではないでしょうか?


歩くとき、階段を上り下りするとき、椅子から立ち上がるとき、ものを

拾ってしゃがむとき、寝ているところから起きるとき、上にあるものを

取りにいくとき、日常で必ず出くわす運動場面です。


そのときに、姿勢に注意したり、繰り返し(2、3回でも)行ってみた

り、使う筋肉に気を使って(神経を注いで)みたり、

これでも十分日々のトレーニングにあると思います。


もう一つ面白い報告(著書)があります。

この本の一つの肝は、早歩きをするよりはもっと楽なジョギングの方が

運動量は大きい、というものです。


つまり、

歩きをどんどん早めていくと、身体はとってもキツイ感じになり、窮屈

でもあります。要は、動きにくくなってくるということです。


それに対して、

緩めのジョギング(会話をしながらできるようなレベル)の方が、心理

的にも、身体的にも楽でかつ持久力への効果が高い、ということです。

以前、運動の相転移について何度かお話ししたことがあると思います。


スクワットを限りなく早くしていくと、もう再現できなくなって、

ジャンプに変移してしまう、という現象が起こります。


歩きも同じで、だんだん早く歩いていくと、もう歩きの特徴を保つこと

ができなくなり、走り(ジョギング)に移り変わってしまう。

これを相転移と称したわけですが、いっそ緩くても身体の状態が許す

ならば、ジョギンをした方がいいかもしれません、という示唆です。


これなどは、

楽して効果がある、という言い方が成り立つ例ではないでしょうか。

あまり杓子定規に考える前に、楽なものから始めてみるという方が、

将来的に身体の状態を健康に保つのに役立つかもしれません。


運動はきつくて嫌いだなぁ、と考えているあなた。一度トライしてみて

ください。今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。


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